ガソリンを入れても、ガソリンメーターがE近辺でかすかに動く程度で上がらないというワゴンR(MC21S)。家族全員が使用していて、ある程度…?乗ったらガソリンを入れて戻すという曖昧な約束事を子供達が守らず、頻繁にガス欠で止まってしまうので車検を機に修理したいというご依頼。


タンク内が空の状態からガソリンを入れると少しだけメーターが動くので、フューエルセンサー点検の為、ガソリンタンクを外していきます。



ガソリンの量によってフロートが動き可変抵抗(黄色矢印)が変化します。
左画像位置が満タンで上画像位置がエンプティーになります。
フロートリンクの動きはスムース、配線を繋いだ状態で抵抗値を変化させると、ちゃんとガソリンメーターもFからEまで正常に変化します…。タンク内のどこかに引っかかっているのかと思い、ガソリンを補充してからタンクに入れていくとフロートが浮かずにガソリンに沈んでいる感じ…。


新品と比べてみるとフロート部分だけで17gも重くなっていたので、表面が乾燥した状態でフロートを割ってみると、ガソリンが中まで浸み込んでいました。
これが原因でガソリンを給油してもフロートが沈んでしまい、メーターがE近くをさまよっていたようです。


実は、いつも拝見させて頂いている、とある自動車修理のブログを見ていて、以前全く同じ症例が載っていたので、今回は診断がすごく楽でした。
インターネットは便利ですねー。新しいセンサーを組み付け、ガソリンタンクを取り付けて作業終了です。