車検時、平成10年9月1日以降に製作された自動車のヘッドライト検査が、平成27年9月1日よりハイビーム(上向き走行用)からロービーム(下向きすれ違い用)へと変更されたのですが、光度不足のため不合格となる車両が多く見受けられます。

量販店などで安価で販売されている青いハロゲンバルブが装着された車両の左側(画像では右側)だけをノーマルの純正バルブに交換した状態です。
画像では分かりづらいかもしれませんが、ヘッドライトに向き合って見てみると青白いほうが明るく綺麗に見えました。


右側のヘッドライトをテスターで測定してみると車検の合格ラインである光度64hcd を下回る 45hcd しかありません。


続いて左側ヘッドライトの測定値なのですが、右側と比べて3倍以上の138hcdもの光度がでています。
バルブの製品としての良し悪しもありますが、ヘッドライトのレンズが劣化による汚れ、日焼け、ヒビ割れをおこしている状態ですと、レンズの表面を磨いて新品の純正バルブに交換しても光度が確保出来ない車両があります。
ちなみに、9月の1ヶ月間で車検52台中3台のヘッドライト自体を新品交換し、更にそのうちの2台は左右両方交換となってしまいました。
この測定値を見て頂けるとお客様にもご納得して頂けるのですが、大事なのは電気を付けた状態のヘッドライトが明るく綺麗な事ではなく、実際に夜間の走行中どれだけ運転者の視界を明るく照らせるかという事になります。
当たり前ですが、青白い光を照射するバルブでもしっかりと光度が確保されて車検に合格する良品もたくさんあります。
ハロゲン、HIDとも社外バルブに交換される場合には、車検対応という表記を鵜呑みにせず、製造販売元、クチコミ、商品価格などから適格な判断をして購入取付を行ってください。