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ニュートラルからDレンジに入れると振動が出るだけでなく、発進時に“ガタッ”っとかなりの衝撃が車体から身体へと伝わってくるデュエット。発進時の振動は、エンジンの前側を支えているマウント不良が原因です。
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エンジンルーム前方の下側に前側エンジンマウントがあります。
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エンジンマウントを留めている3点のボルト位置です。写真左側にある2点のボルトはエアコンプレッサーを外さないと取れない位置にありました(T_T)
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こちらが新旧エンジンマウントです。古いほうはブッシュ部のゴムがちぎれてしまいグラグラした状態でマウントの役割を果たしていませんでした。
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新しいマウントを取り付けて終了…なのですが、今回はお客様の希望で負担の掛かる前後のマウント両方を交換してほしい、というご依頼なので引き続き後側エンジンマウントの交換作業に取り掛かります。

エンジンが始動出来ないというエスティマ(ACR40W)。アクセルを少し踏み込みながらクランキングするとエンジンが始動できるが、アクセルを戻すとまた止まってしまう。この事から、ISCV不良の可能性が高い。このエスティマの保証情報をしらべてみると、案の定スロットルボディ(ISCV含む)の無償交換情報が載っていた。不具合が多いためか、保証期間も初度登録年月から9年とかなり長くなっているが無常にもこの車両は3ヶ月オーバーしており、お客様からディーラーに問い合わせたところ、1日でも期間オーバーした車両は作業できませんとのお話…。対策品のスロットルボディ交換(部品代だけで58100円)が無償の方と、自己負担の方の差を考えると悲しい現実ですね…。
まず、確証を得るために故障診断機を車両に接続して、吸入空気量を測定します。ISCV(アイドルスピートコントロールバルブ)とは、車両の状態によりアイドリングを補正するバルブでエンジンに取り込む空気量を制御しています。エンジンが始動出来ない時の吸入空気量はクランキング前とクランキング時の変化が無く0.59g/sですが、たまにエンジンが始動できる時で、クランキング時3.28g/s始動時4.43g/sでした。この事から、ISCVが作動せず、空気がエンジンに取り込めないときに始動出来ない事が分かります。
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こちらがボンネットを開けたところです。獲物はかなり奥まった所にあります。
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エアクリーナー取り外し。
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エアフロメーターを取り外すと、やっとISCVが見えてきました。
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エンジンに顔を擦りつけながら頭を突っ込んでISCVを取り外したところです。
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新旧ISCVです。古いほうは汚れがかなり酷く、バルブの動きが悪いことが予想されます。今回のケースは汚れによるバルブの初期動作不良だけなので、洗浄でもかなりの改善が見込めたのですが、お客様のご希望によりISCVの交換とスロットルボディの洗浄にて作業終了しました。
ちなみに、交換作業後の吸入空気量はクランキング時4.34g/s始動時6.50g/sと生き返った気分になる数値でした。

リアガラスが左右とも開かなくなってしまったマークⅡ。スイッチを動かすとパワーウィンドモーターの作動音が聞こえるので、機械的な不良の可能性大。
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とりあえず、インナーハンドル、パワーウィンドスイッチ、ドア内張りを外し、中が見える状態にしていきます。
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するとドアパネル内部に、ドアガラスに付いていなければいけない部品が落ちていました。
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この部品は、ドアガラスの下側にはまっていて、ドアレギュレーターのアームがレールの中をスライドし、ドアガラスを上下に動かすための、リンク部品になります。ドアガラスとの嵌合部分が弛んでくると外れてしまいます。
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ドアガラスにレールを嵌めつつ、ドアレギュレーターのアームも嵌めて、弛くなった部分を潰しながら取り付けて完成です。

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