車検時にファンベルト、パワーステアリング&クーラーベルトの2本を交換してから2ヶ月でエンジンルームよりモーターのようなウナリ音がするという業者様からの依頼。
パワステ、クーラーベルトを外しても異音がすることから、オルタネーターかウォーターポンプのどちらかにしぼられたが、各々を調べてみるとウォーターポンププーリーにガタがあった。
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車輌をリフトアップして下から覗くとウォーターポンプの真下にあるクランクプーリー
の付け根からクーラントが垂れてきていた。
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ウォーターポンプよりクーラントもれの可能性が高いので、ウォーターポンプ、タイミングベルト、テンショナープーリーの交換が必要なことを業者様に説明して、分解作業を始めた。
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タイミングベルトカバーを外してみるとやはり、矢印の所にあるウォーターポンプより
クーラントがもれてカバーの中はかなり汚れていた。
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元々、ウォーターポンプが劣化して、クーラントが滲みでていた所に磨耗損傷の激しかったベルトを新品に交換したので、新品ベルトのテンションについていけずウォーターポンプの芯にガタが生じ、クーラントもれに拍車をかけたと思われます。お客様からすると車のことを思ってベルトを交換したのに、更に大きな修理が必要になってしまって納得しずらい状況ですが、傷んでる部品を交換するとそこに関わっている部品も耐え切れなくなる事は稀にあるので、理解して頂ければ幸いです。