走行中にリア周りよりガリゴリガリと凄い音がする。ガソリンスタンドにてリフトアップし点検してもらったところ“目立つ損傷や不具合は無いので通常走行には問題ありません”と言われたが心配になりご来店。目立つ不具合は無いという事と4WD車だったこともあり、リアデファレンシャル辺りかなと思いながらリフトアップしてみた。下回りを確認すると確かに異常は見当たらない。デフかな~と右後輪を回してみると何かがおかしい?!右後輪~右ドライブシャフト~デファレンシャル~左ドライブシャフト(逆回転)までは駆動してるのに左後輪が動かない…。左後輪を回してみると異音というよりタイヤがグラグラしている。タイヤを外しリアブレーキドラムを外してみた。
イメージ 1

ドライブシャフトと嵌合するスプライン部の溝が削れてしまっている。
イメージ 2

こちらが新品のブレーキドラム。スプライン部の溝がキッチリ。
イメージ 3

ドライブシャフト(緑色矢印)にブレーキドラムのスプライン部がはまり、その先端(黄色矢印)に付くスピンドルナットで固定され、そのブレーキドラムにタイヤが取り付いている。
イメージ 4

割りピンで留まっているスピンドルナットが外れるとタイヤごと外れてしまう構造です。この車両は中古で購入してすぐに左リアブレーキより異音がした為、中古車屋さんにてブレーキドラムを新品で交換したそうで、その際にスピンドルナットの締め付けがあまくブレーキドラムにガタが生じスプライン部が削れてしまったんだと考えられます。今回、スプライン部とスピンドルナットのねじ山が少し傷んでいたのでドライブシャフトも交換したかったのですが、お客様の金銭的都合もあり、今後定期的に点検していく事をお約束しブレーキドラム、スピンドルナットの交換だけで作業を終了しました。