エンジンチェックランプが点灯していてエンジンが掛からない時があるというトヨタのハリアー。
以前、こちらで掲載したエスティマの修理事例をご覧頂いて、症状が似ているという事でご来店。
故障診断機で故障コードを見てみるとO2センサーヒーター系断線と表示、エンジンが掛からない時があるのとは関連がないので修理個所が増えてしまいました。
エンジンが掛からない時があり、少しアクセルを踏みながらだとエンジンが掛かるという事で、アイドルスピードコントロールバルブ(ISCV)が怪しいと思い取り外そうとしたところ…

ISCVを取り付けているビス3本のうち2本(緑の円)が、うまく回せなかったのかネジ山が潰れてしまっていたり、スロットルボディに嵌るダクト(赤の円)がキッチリ嵌っていなかった…。”ISCVを取り外して清掃しようとしたがネジがうまく回せずにネジ山を潰してしまい取り外せなくなってしまったので、ダクトを外した所から狙いもうまく定まらないが、とりあえずキャブクリーナーをバシャバシャ掛けて様子を見てみた”という悲しい作業風景が思い浮かんでしまう状態でした。お客様が以前、何件かの修理工場に相談に行かれたみたいですが一体誰が…。

やっとの思いで取り外してみるとスロットルボディ側もかなり汚れていました。


取り外したISCVは新品と比べるとご覧の通りです。バルブのところはカーボンがかなり堆積して引っ掻きキズもあるのでバルブの動きが悪かった事が推測できます。
2AZ-FEエンジン搭載(おおよそ平成13年~15年)のエスティマ、アルファード、イプサム、ハリアー、クルーガーに乗られている方は保証期間が初度登録年月から9年、距離問わず、ですので気にかけてみましょう!
保証期間内にアイドル不調などあれば、ディーラーにてISCVがスロットルボディごと新品になります。