お客様が持ち込まれた汎用イグニッションコイルで交換作業を実施したティーノなのですが、納車してから数日後に”また以前のように信号待ちで車体がブルブル振動して吹け上がりも悪い”とのご連絡。
車両をお預かりすると、試乗するまでもないほど明確に体感できる異常な振動で、もはや1気筒のミスどころではない感じ。
前回の作業中から、1個3000円位のどこの会社で製造されたかも分からないイグニッションコイルに不信感を抱いていたので、お預かりして真っ先にパワーバランステストを実施。すると、3番、4番シリンダーが怪しかったので点火指示信号をオシロスコープで測定してみたところ…。
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1次コイルが断線している時の波形にすごく似ている波形が読み取れました。
 
 
 
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こちらが、前回取り外して保管してあった6万km使用した純正品の正常な波形。
 
 
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イグニッションコイル不良は明確な為、部品を取り外して確認しようとすると、頭だけが抜けて胴体部分がスパークプラグに刺さったままの状態に…。
プラグホールの中なので手を変え品を変え頑張って引っ張ったのですが、熱で傷んでしまったせいなのかボロボロと割れてしまいました。中には無事なものも。
 
イメージ 1純正品と同等という説明で購入したそうですが、見た目的にはそっくりなもののゴムやプラスチック部分の質感や強度が違い、プラグから外す程度では引きぬけない筒の部分を取り外してみても中のスプリング部分の形状や構造がまるで違いました。
左画像の右側が純正部品。
お客様にご説明、ご納得頂いて純正のイグニッションコイル(6本で6万円)で交換作業をする事になりました。当たり前ですが何の心配事もなく完治です。
火が飛ぶには飛んでいたようですが、不完全燃焼でCO値が2.8%まで上がっていましたが交換後は0.01%でした。