点検整備を終え、車検を取得するため、車検場へと向かう道中にエンストしてしまったブルーバードシルフィ GH-TG10 QR20。
何らかのトラブルを抱えた車両を覚悟の上で試乗する際には、万が一、車両が動かなくなっても迷惑が掛からないように、自分で決めた試乗コースを走行するのですが、何の前触れもなく止まってしまうと少しビックリしますね。
片側一車線の、狭いのに交通量の多い道路でのエンスト、再始動不能。
動かないものはしょうがない…近くにあった駐車場まで頑張って押そうとしていたら通りがかりの大型トラックの運転手が下りてきて手伝ってくれました(感謝)。
救援を待っている最中、10分くらい経つとエンジンが再始動できて吹け上がりも良いしアイドリングも安定しているのですが、また暫くするとエンスト。
そのエンストの仕方もキーをオフにしたかのように”ストンッ”と落ちてしまう。
戻って診断機をつないでみるとカムシャフト角センサー(P0340)”PHASE(フェーズ)センサー”信号なし。
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冷えるとエンジンが掛かるのですが、熱を持ってくるとPHASEフェーズセンサー(黄色丸印)3極カプラー真ん中線からの信号が途絶えてしまいます。
 
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実はこの車両、カム角(PHASE)センサーとクランク角(POS)センサーのリコールが出ていて対策品と無償交換の該当車両だったのですが、お客様のご都合により当店で交換作業させて頂きました。
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左画像の下側の部品が対策品となります。
同じ部品を1台に2個使用しているので、この回転センサーのリコールがまだという方は早めに実施されたほうが良いです。
ちなみに、日産ディーラーに問い合わせをしたところ、今回の部品、工賃費用ともう一つのクランク角(POS)センサーの交換作業を保障して頂けることになったので、お客様も”面倒がらずに行ってきます”と話していました。