pawn company

お客様からの10万キロ手前でのタイミングベルトとウォーターポンプの交換依頼で作業開始。
イメージ 1

このウォーターポンプはエンジンにズボッとはまっているタイプなので、砥石での面研作業はあまり神経質にならずに済むので助かります。
イメージ 2

ウォーターポンプ取り付け、タイミングベルト取り付け終了。
イメージ 3

タイミングベルト交換時に横置きのエンジンはエンジンマウント(エンジンと車体の繋ぎ役でエンジンを支えている部品)を取り外す事が多いのですが、この車のエンジンマウントを留めているボルトががっちり咬んでいて外れにくかったのです。
イメージ 4

こちらがエンジンマウントを留めている2本のボルトですが、左側のボルトが曲がっているのが分かると思います。錆びによって外れにくかった訳ではなく、曲がってしまった事により取り外しが困難だったのですが、ボルトだけではなく、相手側のエンジンマウントのねじ山も傷んでしまっている為に通常再利用できるものが交換になってしまい、お見積りより5000円オーバーしてしまいました。このような想定外の部品交換は作業を始めてみないと分からないので、ご理解のほど宜しくお願い致します。ちなみに、このムーブと同じタイプでのエンジンマウント交換はこれで3台目になるのですが、強度不足なのでしょうか?

通常の街乗りでは症状が全くでないが、高速走行で軽くブレーキを掛けるとハンドルが小刻みに震えだしてくるというヴォクシー。ブレーキを作動させた時だけ症状がでるので、ブレーキラインのどこかに異常があるのですが、これは非常に多い修理の一つです。
イメージ 1

こちらはフロントのブレーキ廻りですが、タイヤと一緒に回転しているブレーキディスクローター(黄色の矢印)をブレーキパッド(白色の矢印)が両側から挟んで摩擦によって制動力を生み出して車を止めています。右側の錆び付いているブレーキディスクローター(水色の矢印)が元々車両に付いていたものですが比較しやすいように並べてみました。
イメージ 2

断面を見ると二枚の鉄の円盤が重なって一枚のディスクローターに成形されています。このディスクローターに腐食や偏磨耗などで歪みが生じてくると両側から挟みこんでいるブレーキパッドに振動が生まれ、ハンドルやブレーキペダルに伝わっていきます。症状が悪化すると、タイヤの回転に同調してブレーキペダルが上下に動くのがハッキリと分かるまでに至ります。怖いです。
イメージ 3

今回はブレーキパッドも偏磨耗していたので、お客様にご説明しディスクローターとブレーキパッドを同時に交換させて頂きました。同じような症状のある方は気に掛けてみて下さい。

エンジンをかけていると駐車場のコンクリートに赤っぽい水が垂れてくるのと、暖房の風が30℃に設定しても生ぬるいというセルシオ。一度ガソリンスタンドでクーラントを補充してもらった事があるというので、クーラントがもれて量が不足し暖房の効きが悪いのかと思い診てみると、ラジエータタンク内のクーラントの量は確かに不足気味だが暖房が出ないほどではなかった。室内で温度調整をすると作動音がするのでキチっと冷暖の切り替えは動いてる。別のスタッフに室内で温度調整をしてもらいヒーターバルブの動きをチェックしてみると…ん?だった。
イメージ 1

通常オートエアコンなどをつけるとエアコンアンプが現在の状況を感知しながら風量や吹き出し口を切り替えてくれる。それにともないエンジンから温まったクーラントを室内に引き込んで温度を調整している。その際、室内のヒーターユニットからエンジンルームに出てきたワイヤー(白い矢印)を伸び縮みさせヒーターバルブのレバー(黄色い矢印)を動かすという仕組み。
イメージ 2

このヒーターバルブレバーの芯が折れてしまっていて、ワイヤーは一所懸命に伸び縮みをしているのに全くヒーターバルブの切り替えが行われていませんでした。しかもそこからクーラントもれ。
イメージ 3

出来ればヒーターバルブに刺さっているヒーターホース2本も少し傷んでいたので交換したかったのですが、お客様のご都合により再使用し作業終了しました。
お客様には大変申し訳ありませんが、ヒーターバルブレバーが折れてしまっているのに一所懸命動いているワイヤーが切なくて笑ってしまいました(同業者には通じると思いますが…)。

このページのトップヘ